京阪本線『枚方市』駅から徒歩約3分・土曜、日曜も診療している耳鼻咽喉科・気管食道科『くまざわ耳鼻咽喉科』です。お子様からあらゆる年齢の方まで『耳、鼻、のど』に関する症状や疾患、アレルギーに関することなど専門医が診察、治療を行います。

アレルギー性鼻炎とレーザー治療

アレルギー性鼻炎・花粉症について

日本人約5人に1人がアレルギー性鼻炎といわれています。患者数の増加に加えて、乳幼児でも発症していることから、アレルギー性鼻炎の低年齢化が社会的にも問題となっています。主な治療は薬局や病院で処方される薬物療法ですが、体質的な病気であるためアレルギー性鼻炎の症状を軽くすることだけで基本的に治りません。

アレルギー性鼻炎・花粉症について

枚方市におけるアレルギー性鼻炎の特徴

特に約41万人の枚方市において、スギ・ヒノキ花粉によりおこるアレルギー性鼻炎である花粉症の他に種々の季節性の花粉症があげられ枚方市の地域特異性が他の大阪地域と少し違います。枚方市の東側は標高約50~100mの長尾丘陵地区で北側には標高142mの八幡市の男山や洞ヶ峠があり、木津川、宇治川、桂川が合流した淀川があり、この淀川河川敷は標高20mもない淀川低地地区で河川の氾濫原となっています。その対岸には島本町や高槻市の山岳丘陵地区があります。さらに天の川、穂谷川、船橋川の淀川に流入する河川があり、枚方市は緑と水に恵まれた自然環境地区といえますが、地域的な風向きをみると、淀川には川の流れと同一方向に京都から大阪へ向かう風流が強く、各丘陵地区から吹き降ろす風の流れもあります。

一方、豊かな水源と緑地を有する枚方市を換言すると、多くの花粉に暴露される頻度も高くなる地域で、淀川上流で飛散した広域性の風媒花であるスギ・ヒノキ花粉が到達する場所とも考えられます。ちなみに枚方市内の樹林地面積は355haのうち、人工林のスギ37haとヒノキ36haの計73ha(20%)とスギ・ヒノキ樹林地面積はわずかなので、飛散するスギ・ヒノキ花粉は枚方市以外の森林からの流入花粉といえます。

枚方市におけるアレルギー性鼻炎の特徴

枚方市のアレルギー性鼻炎(花粉症)をおこす花粉の種類

広範囲に風の流れと共に飛散する花粉(風媒花)として、 花粉粒子の小さい スギ、ヒノキがあげられます。京都方面の淀川上流から到達したスギ・ヒノキ花粉は、八幡の男山を回避するようにして橋本から樟葉周囲で枚方の内陸方面へ広範に拡散され、さらに舟橋川、穂谷川の淀川へ流入する牧野地区や淀川低地地区で天の川周辺にある御殿山も高密度の花粉に暴露されることが推測されます。さらに淀川下流の枚方公園をすぎると、枚方大橋付近の伊加賀西や出口地区あたりで寝屋川および守口に拡散することが推測されます。狭い範囲に飛散する花粉として、花粉粒子の大きいイネ科花粉のカモガヤ、ハルガヤや、キク科花粉のブタクサやヨモギ、アキノキリンソウ等があげられますが、その他に種々の花粉による花粉症の可能性があります。

このイネ科やキク科の花粉飛散距離は50~500m前後で狭いため、その植物が生息する知域特異性に影響され、その地域に生活や勤務される人に発症することが多くなります。淀川、舟橋川、穂谷川や天の川の河川敷や山田池等の池沼周辺には多数のイネ科やキク科の植物が繁殖し。また、学研都市線に沿った長尾丘陵地区にも各季節に多くの植物の花粉の飛散することで地域特異性の花粉症が起こるようになります。

免疫療法とは?

アレルギー性鼻炎・花粉症に対する根本的治療として減感作治療が唯一といえるでしょう。
実際には、自分も研修医時代に外来で治療していたのですが、治療用のアレルゲンエキスを非常に薄い濃度で皮内に少量から注射し始め、慎重に投与量を維持量まで増やしていきます。
通院回数(周囲1回から始まり、月1~3ヶ月6ヶ月と間隔をあけます)が頻回となる点、治療期間が長期になる点から適応が限定され、その治療効果も期待したほどのものでありませんでした。

その経験から当院ではおこなっておりません。
しかしながら最近新しい舌下免疫療法の臨床治験が終了し、2014年4月から保険適応になりました。

臨床試験の結果では約80%の方に効果があり、20%の方に症状が出なくなり残りの60%の方にも症状が改善したことから根治治療が期待できます。
2020年12月現在スギ花粉症とダニ抗原に対するアレルギー性鼻炎が舌下免疫療法の適応となり、それぞれ「シダキュア」「ミティキュア」の薬品名があります。
いずれも「初回投与」をおこない問題なければ「増量期」として毎日1日1回舌の下に1~2分間保持後のみこみます。

最初の2週間の間に少しずつ決められた量を徐々に増やし体を慣れさせて問題がなければ、3週目からは毎日同じ量の薬品を舌下投与し3~5年継続する維持治療となります。
必ず下記をご理解頂いただく必要があります。

  • (1)3年以上の毎日休まず長期間の治療となること
  • (2)毎日舌下に薬を1~2分間保持後飲み込む治療の継続すること
  • (3)4週間に1回来院し経過をみせていただくこと
  • (4)すべての方に効果があるわけでなく、その効果が一部の患者さんでは効果の減弱する可能性があることの理解と共にアナフィラキシー等の副作用がおこる危険性があることをご承知頂く必要性があります。

当院での舌下免疫療法当院では初期治療を行わず近隣にある関西医科大学枚方病院にまず初期治療を依頼します。副作用が起こりやすい初期治療中に薬剤の安全性を確認された後の維持治療をおこなっています。

現在関西医科大学、大阪医科大学の大学病院をはじめ大阪市内の住友病院、大手前病院や京都市内の基幹病院で初期治療を終えられた維持治療中の方、約26名の方に舌下免疫療法をおこなっています。

レーザー治療とは?

上記の代替治療法としてレーザー治療があります。
アレルギー体質を改善する治療ではなく、あくまでアレルギー反応の場を抑える治療であるということをご理解下さい。
アレルギー性鼻炎は体質的な疾患であり薬や手術によって体質そのものを変えることはできません。
しかし近年、様々な手術方法の開発によって鼻粘膜をアレルギー反応が起こりにくい粘膜に変える、あるいはアレルギーが起こっても鼻づまりや鼻水、くしゃみが起こりにくい粘膜に変える方法が確立されてきました。 アレルギー性鼻炎に対するレーザー手術はその代表的なものです。
今でこそアレルギー性鼻炎に対するレーザー手術は広く普及していますが、約40年前に世界で初めてこの炭酸ガスを使用したレーザー治療をアレルギー性鼻炎に対しておこない、論文発表をおこないました。
その治療効果は良かったのですが、近年私共はより治療効果が期待できる半導体レーザーを用いたレーザー治療を選択しています。

当院のレーザー治療に関して

開院以来この20年で約3,000名以上の患者さんにこの半導体レーザー手術をおこなってきました。
一回のレーザー処置でより鼻閉に対しての効果が期待でき、かつ長期に効果持続可能な(一回で3~4年持続可能な方が多い)レーザー治療です。
このためスポーツ選手がよくこられます。陸上競技、テニス、サッカー、ラグビーの選手など多岐にわたりますが、屋外で活動する野球選手(某プロ野球チームのコーチ)、やマウスピースを使用し鼻呼吸にたよるプロ、アマボクシング選手(タイトル保持者)が多く当院で治療を受けられました。
しかしながら、鼻汁、くしゃみに対しては、鼻閉改善効果よりやや治療効果が悪いため、このような方にはさらに治療効果を得るための手術室における鼻腔の形態改善手術や後上鼻神経切除術を提案しています。

当院での半導体レーザ-治療は、治療内容を説明しご理解の上治療日を予約して頂きます。
予約日午前8時30分から開始し遅くとも9時30分の一般の診療開始前には終了します。
通常片側ずつおこない、保険診療の適応で片側5,000~6,000円位の費用となります。

当院のレーザー治療の実績

人数
2001~2012 2,754
2012~2020 280

診療時間
 09:30~12:30(※日曜 10:00~13:00)
16:00~19:00

…甲状腺喉頭管外来(予約制)

…予約検査と手術のみ

休診日木曜・祝日

072-843-3387

〒573-0032
大阪府枚方市岡東町14-48
やまぐちビル3F

京阪本線
『枚方市』駅・南口から 徒歩約3分

当院専用駐車場はありませんが
近くに市営東町駐車場が有ります

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